2001年7月22日(日)　遍路26日目

「早過ぎる」

晴

宿を6時30分に出発。もちろん朝食は持参。 　第68番札所神恵院[じんねいん]、第69番札所観音寺[かんおんじ]に15分ほどで到着。この2つのお寺は同じ敷地内に並んである。納経所も同じ所だ。駐車場には昨日目撃したJEBELが置いてある。あの兄さんはここで野宿したのだろう。 　第70番札所本山寺[もとやまじ]に行くのに道を間違える。農家のおじさんが教えてくれた。間違っていることにも気付いていなかった。遠くに五重塔が見える。それを目指して歩く。 　第71番札所弥谷寺[いやだにじ]。向かう途中の道で虫が沢山飛んでいる。舗装してあっても回りが木々で囲まれているため大量発生しているようだ。 　第72番札所曼荼羅寺[まんだらじ]。ここの駐車場隣にうどん屋がある。入り口に歩き遍路お接待と書いてあるので甘えてうどん屋に入る。するとそこはうどん屋だった。・・・うどんの乾麺(たぶん)を売るお店でうどんを作ったものを売る店ではなかった。しかし、うどんを作ってくれるとのこと。ありがたいことだ。時間が少しかかるとのことでお言葉に甘えて荷物を置いて第73番札所出釈迦寺[しゅっしゃかじ]にお参りに行く。 　出釈迦寺の納経所で120円お接待していただく。ジュースでも飲みなさいとのことで早速、買う。暑いときに冷たい物は最高だ。 　うどん屋に戻るとうどんが出来ていた。越があってうまい。四国に来て食べたうどんの中で最高だ。本当にうまい。うまうま。一気に食べてしまった。うどん屋の女主人と話す。丁度、団体のお客が来ないので少し暇らしい。このおばさんはおしゃべり好き。とても良い人だ。これまで来た遍路のことなどを話してくれた。帰ったらまた回りたくなるわよ、人が恋しいでしょう、困ったときには何故かおばあさんが助けてくれるなど的確な指摘が飛んでくる。僕に当てはまるとは限らないのだが。団体のお客が来たので御礼を言って出発する。また何時か、ここに来よう。 　第74番札所甲山寺[こうやまじ]。第75番札所善通寺[ぜんつうじ]、大きいお寺、境内。僕は大きいところが好きだ。 　第76番札所金倉寺[こんぞうじ]。第77番札所道隆寺[どうりゅうじ]、このお寺に到着したのが17時前。もう足がくたくただ。納経所でお菓子をいただく。お菓子を境内のベンチで食べていると歩き遍路男性がやってきて納経している。話すと逆打ちしているそうだ。始めから野宿で回り、10数回、回っているそうだ。今日はここのベンチで寝させてもらうらしい。今日で26日目と言うと「早過ぎる」とたしなめられた。観音寺上にある銭形は見たか?と聞かれたが見ていないと答える。そんな物があることも知らなかった。もっと、ゆっくり回りなさいと言われる。 　まだ、明るいので先に進む。ビジネスホテルを電話で予約。ふらふら歩いて1時間くらいで到着。ホテルは、商店街の中にあった。ここは賑やかな所だ。近くのコンビニで夕食を買って宿で食べる。 　そろそろ、帰ることを考えなければならない。また、高速バスを利用しよう。京浜急行の電話番号は控えてきたが電話するのが面倒だ。電話して予約を確実にしておいた方が良いのだが、できれば旅行代理店で申し込みたい。そうすれば、電話代が浮く。この時期、高速バス利用者は少ないから大丈夫だろう(全くの希望的観測)。明日、JR予讃線[よさんせん]国分駅[こくぶえき]の近くを探してみよう。まあどこか道沿いに旅行代理店くらいあるだろう。 　明日のことを決めたので寝る。

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