2001年7月13日(金) 遍路17日目
心穏やかに
曇のち晴
 
 6時5分に出発。朝食は無し。しかし、パンを買って持っているため厳密には無しではない。

 松尾トンネルは非常に長いトンネル。どこのトンネルも怖い。車が来ると轟音が響き、すぐ隣を車が通過して行く。轢かれそうで怖い。今日は、朝が早いので車が少ないのでそれが救いだ。

 コンビニの外に見たことのある荷物が置かれている。ギター遍路おじさんだ。またしても夜中に歩いたのだろう。特に用も無いし、コンビニに立ち寄らずに通過。おじさん、お元気で。

 宇和島市内が白けて見える。宇和島城が有ると思われる所は木が生い茂り、下から城の屋根さえも見えない。お城が有るのかお城の跡が有るのかすら知らないし、見上げても分からない。残念だ。これではお城の意味が無いのではないか。

 番外第6番札所龍光院[りゅうこういん]の階段で若い男性遍路と挨拶する。荷物が多いので野宿しているのだろう。番外にはお参りしていないので手を合わせて、通過してしまう。しばらくしてふと公園を見ると乞食が寝ている。ベンチの隣には自転車。どこかで見たような気がする。7月8日に見た自転車の乞食かもしれない。進むペースが自転車にしては遅すぎるので勘違いか。
田んぼの風景
 第41番札所龍光寺[りゅうこうじ]で30代くらいの野宿遍路男性が居た。見るからにやばそうだ。どうやばそうなのか言葉では言い表せない。とにかく、一目見て近づいてはいけないとエマージャンシーが出た。お参りをしていると男性は「うぉーーー」と叫んだ。納め札に名前等を書いていてペンが書けなかったらしい。かなり情緒不安定でやばそうだ。直感は当たった。

 トイレの隣にいた、歩き遍路のおじいさんと挨拶をして出発。

 第42番佛木寺[ぶつもくじ]。ここの門前には東屋が有った。

 歯長峠を出た所で歩き遍路の男性と出会う。僕は迷わずトンネルを通過したが、このおじさんは遍路道(山道)を歩いて峠越えしたようだ。話すと区切りで歩いているそうだ。お参りすることが目的ではなく、もはや歩くことが目的になっているような感じだ。むろん、言葉には出さない。格好はまさにハイキングの格好。白衣も菅笠も着けていない。こういう遍路もあるのだなと思う。2kmくらい一緒に歩く。

 第43番札所明石寺[あげいしじ]の手前にダイエーがあったので買出しに行く。ここで、牛乳を買ってベンチで飲んでいるとおばさんに話しかけられた。四国を幾度も回ったことがあるそうだ。体に気を付けてと言われうれしくなる。こういった会話がとてつもなくうれしい。

 明石寺をお参りして今日の宿をどうするか考える。お店でご飯を食べてそこの人に良い?(安い?)宿がないか聞いてみよう。作戦実行、ラーメン屋へ行く。焼き飯と餃子を食べる。脂っこい物が美味い。夕食には時間が若干早いため客は僕だけ、作戦どおりだ。お客が沢山いる状況で汚いのが来ると迷惑だし、話している時間も無いからご飯を食べるときは時間をずらしている。ビジネスホテルが安いのではないかと教えてくれた。すると電話するからと言われ思惑がかなり加速された結果になる。電話まで入れてもらっちゃうと良心がちくちくと痛む。ラーメン屋からビジネスホテルまで10分くらい。食事なし5250円也。

 一旦、荷物を部屋に置いて、着替えて外に出る。コインランドリを見つけるが高いので却下。ホテルなので洗面所で洗ってその辺に広げておけば乾くだろう。本屋を見つけ、合格情報処理という雑誌を買う。情報処理試験の申し込みをするので出発前から決めていた。靴屋を探したが何処だか分からず断念。かなり、靴もへたって音をあげている。

 部屋に戻って情報処理の申込書を見て愕然。申込締切は8月上旬までだった。申し込むぞと意気込んでいたため確認せずに買ってしまった。申し込みは家に帰ってからインターネットを利用して申し込めた。申し込みは帰ってからにする。このまま、この雑誌を持って最後まで回るのだろうか。結局この本は最後までリュックに入っていた。

 ビジネスホテルの狭い部屋で一人寝る。

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