2001年7月10日(火) 遍路14日目
迷いのとき
 
 朝7時に足摺テルメを出発。出遅れた。7時にはお参りを済ませて納経するのが目標なのに。

 第38番札所金剛福寺[こんごうふくじ]。戻るほうが次の札所に近い。大月経由も良いが戻ろう。その方が遍路に出会うことがあるかもしれない。でも、どうしよう。どちらにしても足摺岬は周ろう。

 昨日の高一くんに触発されてこれからは野宿しようと思う。そのためには、テントが必要だ。ハマートというお店でテントを買う。3129円。重さは2.5kgくらいあるのだろうか。持ってみて何とかなるだろうと思ったので買った。

 足が前に出ない。リュックの下に紐で括り付けた。重い、重過ぎる。全然前に足が出ない。月山経由で進んでみたいとも捨てきれずに考えていたが止めた。分岐の所で座って考えたが完全に止めた。このままだと進めなくなる。寝袋、そのほか不要な物を家に送り返そう。

 簡易郵便局に寄って寝袋などを送り返す。重さは1.4kgにもなった。寝袋を送り返すのは躊躇したが寝袋に入って寝ると暑すぎる。汗だくになるからいらないだろう。ゆうぱっく820円、袋代100円。袋代を払い忘れて郵便局を出る。20mほど歩いて払い忘れていたので引き返して払う。局員も忘れていた。ごまかすのは良くない。

 引き返すルートに入る。後ろから来たトラックが前で止まった。おじさんが缶のお茶をお接待。お札を渡す。さっと渡すことが出来なくて焦る。おじさんは様々な納め札を持っていた。

 砂浜から出る所で影野駅での台車おじいさんと会う。それから10分くらいして青龍寺のおじいさん2人。その後すぐ赤い長袖の女性、チャリダーが向かいから来て挨拶する。引き返して良かった。これだけ出会えただけでうれしい。荷物は重いけど。

 川縁の道を延々と進む。川と林に囲まれ単調な道が続いている。通る車もまばらだ。車に乗ってく?とおばさんが声をかけてくれたが行く場所が決まっていないのでお断りする。申し訳ないことをしている。どこかで寝てしまおう。

 行けども行けども寝れそうな場所がない。道の傍でも良いのだが車が突っ込んでくるようなところは嫌だ。それに丸見えなところも躊躇してしまう。水が有る所がいいな、などと贅沢なことを求めるため寝る場所が見つからない。仕方がないので道の脇のお地蔵さんの前が広がっているのでテントを張る。お地蔵さんありがとうございます。水が無いのは辛い。これまででほとんど飲んでしまった。それに自動販売機もまばらで近くになかった。喉が乾くが我慢してパンを食べる。やることも無いので寝る。薄暗くなってから車が通らない。今日は余り歩けなかったので明日は歩こう。

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