2001年7月6日(金) 遍路10日目
大雨と野宿と宿と
曇、大雨
 
 朝起きて、足は痛いが我慢できないほどではない。宿を6時に出発。フェリーに乗ることにする。

 朝一番の6時37分に乗船。料金は無料。7時過ぎに第33番札所雪蹊寺[せっけいじ]へ。ここの納経所の人はひどく神経質だ。

 第34番札所種間寺[たねまじ]。天気は曇。いつ降り出してもおかしくないような重い雲が空を覆っている。納経所のおばさんに布の袋をいただく。納経帳を入れることにする。次の寺の行き方も親切に教えて頂いた。

 お腹が空いたので朝食にする。寺の傍の売店で牛乳を買う。来るとき途中の自動販売機でパンを買ったのでそれを食べる。さぁ行こうと思ったところでぽつぽつと雨が降り出した。カッパ(ポンチョ)を着て歩き出す。カッパのズボンは持っていないので靴とズボンは濡れるがまま。

 第35番札所清瀧寺[きよたきじ]に行く途中ちょっと迷う。

 第36番札所青龍寺[しょうりゅうじ]に向かう。塚地トンネルに入る手前のところに休憩所があった。東屋がある。水もあるようだ。雨が降っているので東屋ではちょっと濡れるかもしれない。木々が近くにあるので虫が多そうだ。野宿できるなと思うが時間が早いので先に進む。雨なので山道は行かずにトンネルを突っ切る。トンネルを出ると長い下りで足に負担が大きい。

 海岸線沿いのスーパーで買い物。シャリ(白飯)を食うため巻き寿司を買う。ついでに明日の朝食となるパンも買う。大雨なのでどこで寝ようかなぁ。

 宇佐大橋を渡ったすぐの海岸にシャワーがある。海水浴用だから水だろう。四国のみち休憩所の東屋がある。雨が吹き込んでいる、寝れるのは砂利の床。宿しかないかなぁと思いながら歩いていると前方300mくらいのところに歩いている人を発見。おそらく遍路だ。なんだかうれしくなって速度を速める。青龍寺でこの遍路さん達に追いついた。おじいさん2人組の歩き遍路だ。お参りをして、今日はどこに泊まろうかなぁと思いながらさっき買った寿司を寺の軒下で食べる。するとおじいさん2人組は納経所の裏から門を潜って登って行くのが見えた。奥の院に行くのかなぁと思っていたが、地図で確認すると国民宿舎土佐がある。たぶんそこに泊まるのだろう。僕も電話で土佐に電話して予約をして泊まることにした。

 後日、気が付いた。以前、夫婦に野宿ポイントを聞いたとき青龍寺には通宿があることを聞いて印を付けていたのに気が付かなかった。不覚だ。たぶん人を求めていたのだろう。
国民宿舎土佐からの眺め
 さっき食ったばかりなのに、国民宿舎の料理が食べたくて夕食を頼む。時間が16時くらいだったので大丈夫のようだ。もっと歩けたが寝るところを探すのが億劫だ。雨でなければ軒下とかで大丈夫なのだが雨だと吹き込んできて濡れてしまう。そんな言い訳を考えながら外の眺めを写真に撮る。

 食事は思ったほど美味しく無い。もちろん不味くも無い。飽きた味だ。宿のご飯はどこも似たような物なので素泊まりが良い。最初の数回は食事をしても良いがどこもメニューは似たり寄ったり。そのため、夕食は好きなものを食べて行くのが良いと思う。ここのお風呂はなかなか広かった。お客があまりいないので貸切状態だった。

 ロビーで絵葉書が売っていたので1枚買う。切手も買って家族に送ることにする。四国に来て初めての連絡だ。

 洗濯機が無料で有ったがニ層式には驚いた。久しぶりに使った。乾燥機は30分100円。食事や洗濯をすると寝るのが遅くなる。朝が早いので用が済んだらすぐに寝る。

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