2001年7月3日(火) 遍路7日目
室戸岬で
 
 素泊まりなので朝食は無し。朝飯を食べる時間があれば歩きたい。6時30分に出発。

 だいぶ、宿に泊まってしまった。宿と野宿は半々くらいが良いかな。

 海岸線を歩く。日を遮る物が無いから暑い。日焼け止めを塗っているがあまり効果が無いようだ。日に焼けて真っ黒だ。

 道沿いの看板を見ていると海亀の産卵がこの辺の海岸であるらしい。しかも時期は今っぽい。そういえば前に、四国に亀の産卵を見に行ったという話を聞いた。国民宿舎に泊まったとか、亀が本当に泣きながら卵生んでたとか言う話を思い出した。これは、きっと室戸岬のことだったのだろう。

 遠くに白い大師像が見えて来た。青年大師像だ。お寺にある大師像よりも若い。顔もすっきりして太っていない。お寺にあるのはどれも頬が垂れてかっこ悪い。なによりも歩き遍路は体重が減るのになんでおまえは丸いんだ、本当に大師様か?と問いたくなるのが多い。昔は歩く距離も大したことなくたらふく飯を食っていたのだろうか。それとも、単なる中年太りなのか。この青年大使像はなんとなく良い。

 第24番札所最御崎寺[ほつみさきじ]の登り口に到着。山の登りは辛いので嫌いだ。途中、疲れたので休む。この休むのが失敗だった。周りは木々があり開けていない。虫がいる。腕は蚊に刺されなかったが足をやられた。長ズボンだったが、くるぶしをやられた。靴下ももちろん履いていたがその上から血を吸われた。痒い、猛烈に痒い。日の満足に当たらない山道で休むことは絶対にしてはならないと悟る。

 最御崎寺のお参り後、宿坊に泊まりたいと思い第26番札所金剛頂寺[こんごうちょうじ]に電話をする。しかし、今日は休みとのことで野宿をすることにする。宿ではなく野宿せよとのことだと勝手に解釈する。
室戸岬から太平洋を望む
 最御崎寺から舗装道路を下っている途中、あまりにも暑いので木陰で休む。大きな観光バスが沢山の遍路を乗せて下って行く。歩きは珍しいのか、バスの窓から好奇の視線を感じる。太平洋の眺めが良いので写真を取る。座ったままで・・・。海より道の面積が大きいのはご愛嬌。今日も晴れて暑い。

 第25番札所津照寺[しんしょうじ]の手前1kmくらいのところで自転車に乗ったおばさんにジュースを頂く。この辺の特産のジュースだと言う。冷えているのですぐに飲む。おばさんの後姿が見えなくなる前に飲み終えてしまった。「ごっくん馬路村[うまじむら]」ゆずの酸味がちょっと強い、はちみつの甘さが良い。5分くらいして、先ほどのおばさんが向こうから自転車で来た。「飲んだ?」「はい、おいしかったです。」

 第26番札所金剛頂寺[こんごうちょうじ]へ。宿坊ふうの建物があるがなんだか寂れている感じだ。泊めてもらえなかったことへのひがみだろう。このまま前へ進もう。どこへ泊まろうかなぁ。

 お店で夕食を仕入れて食べながら歩く。立ち止まりたくない。立ち止まったらすぐ寝たい。19時30分バス停に到着。四国は日が落ちるのが遅い。20時近くまで明るい。関東だと19時には暗いので四国は西にあることが実感できる。バス停に倒れこむように突入。水が無いので不便だ。まぁそれは仕方ない。バス停自体は新しいようだ。蚊取り線香を点け、銀マットの上に転がり、寝る。

 深夜、またしても起きてしまう。毎回深夜に一度は起きてしまうようになった。それと、バス停は幹線道路にあるので深夜でもトラックが通ってうるさい。喉が乾いたがそのまま寝る。

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