2001年7月1日(日) 遍路5日目
遍路のカタチ
 
 第22番札所平等寺[びょうどうじ]に朝7時に到着すべく龍山荘を5時に出発。これからは平地を歩くので金剛杖は捨てる。ありがとう、枯れ枝の金剛杖。

 これまでに山道の登りが嫌になっていた。今日の道は歩いてみると大したこと無い。でも、朝露で靴、ズボンの裾は濡れてしまった。それと蜘蛛の巣。これが曲者で首筋などに糸が付くと鬱陶しい。杖を早くに捨てすぎたか。仕方ないので、落ちていた枯れ枝でそれらを払いながら歩く。朝早く歩くと空気が澄んでいる。家々、山々が凛としている。

 平等寺でお参りを済ませ納経を終える。7時。マラソン遍路さんが走って来た。宿を5時40分に出て来たそうだ。さすがに早い。僕はここで朝食代わりのクッキーを食べる。

 第23番札所薬王寺[やくおうじ]に向かう。平等寺、目の前の橋が通れなくなっており阿波銀行の前を回って行く事を近所の人に聞かれもしないのに教えてくれた。親切がありがたい。目印の岡川食堂はつぶれて看板も無かった。

 舗装された道を延々と歩く。車の通りも少なく歩きやすい。段差の無い道を歩くのは楽だ。遠いと思っていてもその場限りのことを考えながら歩いているといつの間にか進んでしまう。

 薬王寺周辺は宿や商店が沢山ある。薬王寺は栄えているようだ。周りが盛り上げているお寺は、お寺自身も羽振りがよさそうだ。階段が高く伸びている。そのためか、納経所が一番下と登る途中の2箇所に設けられている。階段の中ほどに門がありそこに20代?野宿?男性の遍路がお椀を出して瞑想していた。なんかこれは物乞いで乞食と同じではないか。遍路ではない、ルンペンだ。お椀に泥でも入れてやろうかと思うくらいなんだか腹が立った。

 お参り、納経後、次のお寺を目指す。第24番札所最御崎寺[ほつみさきじ]まで70km以上あるので2日はかかる。そのため、少しでも前に進んでおきたい。そのため、がんがん歩く。でも、かかともガンガンする。
台車
 薬王寺から20分くらい歩いたところで道の反対側に台車を押している男性遍路?が居たように見えた。しばらくして後ろを振り返ると居なくなっていた。台車がいやに軽そうだったから農家の人だったのかな。

JRの駅に野宿しようかと思うが昨日の宿のことが思い出されてならない。宿に行けば歩き遍路に会えるのではないかと思い、またしても宿に入ることにする。これも言い訳で野宿するのが嫌なのだ。

 牟岐町[むぎまち]の杉本民宿に17時50分に到着。またしても突然行ってしまった。どうやら思惑は外れてお客は僕一人だ。杉本さんには突然で申し訳無いことをした。夕食は時間が遅いため出ない。すぐ近くに大きなスーパーがあったので惣菜を買ってきて川辺りで食べる。

 風呂に入る前、足のテーピングを剥がす。左足の薬指の感覚があまりない。テーピングの締め付けによりおかしくなったようだ。明日には治るかな。明日は6時くらいに出発しよう。

6月30日遍路4日目へ  7月2日遍路6日目へ
 
四国へ行こうindexへ


SEO対策 ショッピングカート レンタルサーバー /テキスト広告 アクセス解析 無料ホームページ 掲示板 ブログ