2001年6月30日(土) 遍路4日目
多くの歩き遍路に出会う
曇、晴、曇
 
 朝食は食べずに出発。昨夜、清算をしたので早く出発できる。民宿ちばを5時30分過ぎ出発。

 山道を行こうと恩山寺に向かう。何処が入り口か分からず、散歩している人に道を尋ねる。山は蛇がいるから行かないほうがいい、車道を行きなさいと言われる。素直にそれに従うことにする。すると、車道の脇に蛇がいた。シャッターの隙間から中に入ろうとしている。山でもどこでも蛇はいるもんだ。

 第19番札所立江寺[たつえじ]には宿坊が有る。お参りをして納経を終えて次への道を確かめていたら、建物から幾人かの遍路が出てくるのが見えた。それで、宿坊があることを知った。宿坊は夕方17時入らないと駄目らしい。朝も拘束されるらしい。がんがん歩こうとする人には向かない。

 第20番札所鶴林寺[かくりんじ]に向かう。

 50代の男性歩き遍路が挨拶し、抜いていった。僕より歩くのがちょっと早い。それからしばらくして鈴の音が後ろから聞こえて来た。3人組みのパーティがだ。この人達は、ものすごく早い。3人、一糸乱れずザッザッザッと歩いて行く。ドラクエと同じだ。外人の男女、日本人女。外国からわざわざきたのだろうか?

 通学時間のため、小学生や中学生、高校生が自転車に乗って走っている。小学生が「おはようございます」と挨拶してくれるのがうれしい。こちらも元気に挨拶する。先ほどの3人パーティが自動販売機の前で休憩していた。歩くのは速いが、休憩がかなり長いので僕と歩く距離が同じくらいであることがこの後、発覚。

 3人パーティを抜かす。暫くして僕も自動販売機の影で休む。すると近所のおばさんがもうちょっと行くとイチョウの木があってその下にベンチがあることを教えてくれる。でもそのちょっとの距離歩くのがきついのでここで休んでいるのであって・・・。せっかくだから、そこまですぐに歩く。民宿金子やの道向かいに大きなイチョウの木があった。一息入れて、近くの商店でジュースとクッキーを仕入れる。これから、山に入る。昼になりそうなので昼飯用にクッキーを買った。山に登ろうとしたところ先ほどの3人パーティがイチョウの木の下にやってくるのが見えた。

 山は嫌いだ。登るのが辛い。でも登らないと進むことは出来ない。そのため歩く。2時間ほどで鶴林寺に到着。朝、僕を抜いた男性の遍路が山道を下るのが見えた。バスの団体遍路の人たちが沢山いる。この達は何を願って回っているのだろうか?僕は自分のことより、四国に来てお世話になった人が幸せになれば良いと思う。そのために、お接待をするのだろう。第一、自分だけでは申し訳無い。同行二人と言うのがあるがお大師様より他の方を多く感じてしまう。

 ふもとで買ったクッキーを食べる。ちょっとパッケージが汚いな。はっとして賞味期限を見るとブルボンは今年の4月で切れていた。これは見なかったことにして食べる。味もおかしくないし大丈夫だろう。田舎の寂れた商店で買うときは注意しよう。

 第21番札所太龍寺[たいりゅうじ]に向かう。そのためにはまずこの鶴林寺山をあっさり下る。下りは危ないので枯れ枝のMy金剛杖を手に入れる。せっかくここまで登った位置エネルギーを運動エネルギーには変換できないんだよなぁと思いつつ歩く。

 ふもとの道に出ると屋根のみの東屋があったので休む。こういった東屋で野宿するのは楽だろう。そのまま川を渡り登り道へ。途中から未舗装路になる。またしても山。うんざりだ。そんな中、ぱっと視界が開ける場所に出るとうれしい。頂上に着くのもうれしいだろうが見渡せる場所に出るのも無性に嬉しいものだ。所々切り株があり、日が当たっているが虫があまりいないので座って休む。すると遠くからゴーンと鐘の音が響いて来た。さっきまでの登りで聞こえなかったのが不思議なくらい、よく聞こえる。多分、太龍寺の鐘だろう。僕も行ったら鳴らそう。

 山道から出てコンクリートで舗装された道を登る。最後の登りだと思って登る。山門が見えた。手を合わせ門をくぐる。建物が見えたと思ったら納経所だった。納経はお参りをした後にするそうなのでお参りを先にする。さらに階段を上らなければならないため荷物を納経所そばのベンチに置いてお参りに行く。階段の途中に鐘があったので思いっきり突いた。歩いている人に聞こえただろうか。

 お参り、納経を終え宿をどうするか考える。今日は歩いている人が沢山いたし、あの人たちは多分宿だろう。すると、ふもとの民宿龍山荘かな。昨日で宿の味をしめた僕はまたもや宿に泊まろうと思う。

 先ほど登って来た道を下る。山門をまたくぐる。ロープウェーで来た人たちはこの山門を知らないのかもしれない。そのまま舗装の道を下る。

 龍山荘を見たときこれに泊まろうと決めた。なかなか良い作りだ。この日も突然であったが時間が17時であったため夕食は食べられることが出来た。予測どおり3人パーティも後から来た。50代の男性も先に来ていた。その他にも歩いている人や自動車の方がいるらしい。

 宿では食堂でご飯を食べる。強制的に皆集められるため話が出来る。色々な遍路がいる。区切りで走り遍路をしている男性。フルマラソンを3時間以内に走るそうだ。こう見えてもサラリーマンだからと言っていた60歳くらいの人だった。東京から来たmさん。抜かした人はいたけど抜かされるのは初めてだと言っていた。1日僕のほうが早かった。車で来た夫婦は、昔、太龍寺のロープウェーが無くて歩いて登ったのだと言う話を聞かせてくれた。ロープウェーは往復2500円位するらしい。高い。

 明日もまた早く宿を出るため清算をする。かかとが痛いため足首に銀マット(丸めたまま)を敷いて寝る。クーラーの涼しさが最高。

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