2001年6月27日(水) 遍路1日目
徳島入り、遍路となる
曇りのち晴れ
 
 6時30分ごろJR徳島駅前に到着。まず、驚いたのが自転車のサドル。駅前に沢山自転車が止まっているのが見えてそのサドルが茶色。7割くらいの自転車のサドルが茶色。茶色のサドルはあっても良いけれど僕の地元では見たことないな。あぁ、徳島という所に来たんだなぁ。

 JR徳島駅に入るとまずトイレに行った。そうしたら6時44分の電車が行ってしまった。次の電車は7時14分、タイムロス。徳島駅のホームは面白い形をしていた。ひとつのホームに2つホームがあるのだ。日本語がおかしいが、僕にはこんな表現するしかできない。

 第1番札所霊山寺[りょうぜんじ]、お寺の名前は読みにくい。ここの駐車場に面したお店で白衣上、納経帳、菅笠、納め札、頭陀袋を買う。高値だが、探す時間がもったいないので素直にぼったくられることにした。納経帳は小さくてコンパクトなやつ、白衣は長袖、菅笠はでかいやつを選んだ。作法の書いた小冊子をいただくが、興味が無いためすぐにお寺に向かう。お寺に行ったのは良いがやはり作法が分からない。どぎまぎしながら本堂と大師堂をお参りをする。納経はすでに済んでいる納経帳を買ったのでここでは必要無い。

 第2番札所極楽寺[ごくらくじ]、第3番札所金泉寺[こんせんじ]、第4番札所大日寺[だいにちじ]
 
高台からの眺め
 
 第5番札所地蔵寺[じぞうじ]は眺めが良い。仁王門にいる不動明王がおもちゃっぽく、ちゃちだった。次のお寺に行く時、蝉が鳴いている。地元では鳴いていなかったのに四国はもう夏なのだ。

 気温も高くなり休憩所のようなところで遍路の人が休んでいる。気力でみなぎっていた僕は歩く。「おぉ、ばててる、ばててる」と言っているのが聞こえる。休んでないで、歩けと言いたかったが、人は人なので無視して歩く。

 途中2kmくらい道を間違えて歩く。参考書「四国遍路一人歩き同行二人」の地図の見にくさを身をもって体験する。道路地図ではないため道路を説明するには適していない地図なのだから仕方がないか。

 第6番札所安楽寺[あんらくじ]、第7番札所十楽寺[じゅうらくじ]

 第8番札所熊谷寺[くまたにじ]を出たところでおじさん遍路に「早いね」と言われる。晴れて暑い。いつも歩くペースより遅い。それと、水をいくら飲んでも小便が出ない。

 第9番札所法輪寺[ほうりんじ]

 第10番札所切幡寺[きりはたじ]の333段の階段を登り、お参りをする。くたびれたので駐車場横のベンチで寝そべって休む。時間を見ると17時40分、少し寝てしまったらしい。

 今日の寝床を探す。夕食は食べたくなかったが何か食べておかないと明日死んじゃうので商店でパンとトマトを買って無理やり食べる。野菜を食べたほうが良いだろうと言うことでトマトを買った。

 野宿の場所として神社の境内に勝手に寝る。寝袋しかないので準備は簡単。屋根の下にマットを敷いて転がるだけ。そのまま寝てしまう。寝袋が蒸し暑い。顔のそばで蚊が飛んでいる。蚊取り線香(火を使わない、電池のやつ)を置くが効果は良く分からない。バンダナを顔の上に広げて防御する。

 夜、白髪の老人現れる。ここの神社を管理している人だそうだ。勝手に寝てしまったため注意された。明日からは許可を取ろう。老人にノートを差し出されて、警察顔負けの身元調査をやられ辟易する。神社には二度と野宿しないと誓う。

 この老人は話好きだった。「なぜ四国に来たのか?」「宗教に興味があるのか?」などいろいろ聞かれた。最後に栗饅頭をお接待でいただいた。嫌な人かと思ったが優しい面があった。しかし、疲れて眠く、早く寝かせてもらいたかったのが本音。

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