2002年3月3日(日) 山へ北へ
 
 夜中に寒くて起きる。やはり3季用の寝袋ではきつい。足先が寒いのでスーパーのビニル袋に足を突っ込んで寝袋に入る。足が蒸れるが寒くない。再び寝る。

 朝の4時過ぎ、寒くて起きる。もう最高潮に寒い。起きて朝食を作る。コンロがあるので少しは暖が取れるだろう。そのまま寒さに耐えつつ出発準備にかかかる。ここから第31番札所観音院[かんのんいん]まで2時間くらいだろうか。6時には出発しなくては。

 第31番札所観音院にある石の仁王像は石造り日本一だそうだ。仁王像はお腹がポコンと出っ張っていて中年太りのけがある。次の札所への道を教えていただく。小鹿野町[おがのまち]警察の先で曲がって山道があるそうだ。大日峠という所を通るらしい。

 案内札があるので迷わずに山道に入る。小さな川に沿って、時には渡って登っていく。雨が降ったら危険だろう。それに、道の整備が期待したほどではないので塞ぐように木が倒れていたりする。1ヶ所、道が崩落している。通ることは出来なくはないがちょっと危ない。

 これまで歩いて来た道が舗装路だったので山道が楽しい。峠には石造が2つあった。

 第33番札所菊水寺[きくすいじ]から第34番札所水潜寺[すいせんじ]にも山道がある。こちらは札立峠[ふだたてとうげ]。迷うことなく山道に行くことが来た。誰もいない山道。僕の前は何時、誰が歩いたのだろう。誰もいない、自分しかいない錯覚に陥る。昔の人はこの何倍も苦労して巡ったことだろう。舗装路も無いし、案内板もこれほどなかっただろうに。それでも、なんとかして、巡ろうとする。それだけ、信仰があったのだろう。現在では車なら早くて1日。歩きなら2泊3日。昔だと4泊5日くらいで巡ったらしい。花粉の舞う中、僕は1人秩父を歩いている。それがわかっていれば十分だと思うが、違うと思う。

 第34番札所水潜寺で、散華の台紙を買う。車の人も最後だ。ほっとした顔をしている。皆、すがすがしい。ここで、第1番札所に戻るかどうか迷う。今の時間は15時過ぎ。家に帰ろう。

 秩父鉄道親鼻[おやはな]駅まで歩く。途中、自衛隊の隊員が荷物持って歩いていた。こんな時間から歩き始めて、何時まで歩くのだろう。

 なんとなく納得がいかない気がする。しかし、足は家に向かい、無事に帰宅した。

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