行くべきか、行かざるべきか 1日目
 
2002年9月22日(日)
天気 曇、ときどき雨
 
 乗り気がしない。朝起きてみた、準備も昨日した。でもなぜか元気が出ない。旅に何を求めるでもない、漠然とした旅をしたくないのか。目標のないことが嫌いだ。それが今回のたびに当てはまる。確かに行く目標は設定した。しかし、心から行きたいとは思わない。だから、乗り気がしない。だったら行かなきゃいいじゃない、と言われるだろうが、それも悩む。うじうじするなら行ってしまえ、そういう気持ちがこの旅の出発だ。
 自宅を8時過ぎに出発。曇りで暑くもなく寒くもなく走りやすい。ぐんぐん走っていく。走っていると何もかも忘れられる気がして、走るという行為のみに集中できて良い。自分は、どこを目指しているのか。多分、霞ヶ浦だろう。霞ヶ浦に何があるのかは知らないが、行ったことないから行こう。でも、実は気になっている場所がある。それは鹿島鉄道 浜駅。何かで見た物寂しい駅だ。誰もいない無人駅。この駅に行ってみよう。何があるわけじゃないけど目標を設定。走る元気を搾り出す。
装備
 茨城の筑波で昼飯を食べる。上記の写真は昼に撮る。遠くでエンジン音がする。地図で見ると筑波サーキットが近いみたいだ。興味はない。

 しばらく行くと、霞ヶ浦が見えた。どんより曇った天気により湖面もどんよりとしている。まるで自分を見るようで不安だ。こんな気持ちで走っていたら事故に遭うかもしれない。本気でそう思う。
鹿島鉄道 浜駅
 湖岸のすぐ近くに鹿島鉄道 浜駅。たまたま、車両が来たので撮影した。物悲しい駅だ。利用者はほとんどいないのだろう。電車を頻繁に撮っている。自分は電車が好きなのだろうか。

 今夜はどこで寝ようか。道の駅が近くにあるようなのでそこにしよう。目指していると、遠くに大きな塔が見える。どうも、その塔に向かって自分は進んでいるようだ。道の駅「たまつくり」。そこには大きな塔、「虹の塔」がそびえ建っていた。中に入ろうかと思うがお金がもったいないので辞める。また、来ればいいさ。

 休憩所で寝たい。休憩所にはじいさんが一人いた。なんだか風来坊っぽい。でも不明。警戒しつつ寝る。

 19時になると管理人がやってきた。休憩所は閉めてしまうそうだ。ショック、今日の寝床はどこにしよう。風が強いし、雨が降りそうだ。テントはあるが面倒くさい。思案しているとさきほどのじいさんがついて来いという。自転車の旅人を何人も見ている地元のじいさんだった。で、連れて行かれたところは近くの駅。どこの駅かは秘密。脱線するが、インターネットを利用してこのHP見てとまりに来る人が増えたらなんだか嫌だから。自力で(他力だけど)寝床は見つけよう。
寝床
 これが今晩の寝床。終電までには時間があったがかまわず寝る。土日に無人駅になるらしい。詳しいことは良くわからないがじいさんが言っていた。じいさんありがとう。

 終電前にカップルが下りてきて近くのベンチで話している。さっさと家に帰れ。気になるじゃないか。そして、帰ったかと思ったら警官?が来た。おお、生まれてはじめての職務質問かと思うが

「ああ、自転車で旅してるやつか。」

という言葉を残して去っていってしまった。寝袋から出るのも面倒なのでどんな人物なのか見なかった。あれは警察官だったんだと思う。終電が来たのも気づかぬまま眠る。たぶん、そのころに電灯が消えた。

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